硫黄岳(八ヶ岳)(1992年5月3日)

ゴールデンウイークに八ヶ岳に来てみると意外に雪が残っていた。
「おーっ!雪だ、雪だ!春なのにこんなに雪が残っている!」と陽気に浮かれて歩いているとすれ違う人から「ピッケルもアイゼンも無いんですか?今年は残雪が多く危ないから引き帰した方が良いですよ!」と脅された。
「けぇ!これくらい何でもないよー!」と思いながら赤岳を目指して歩いていたが横岳付近で「こりゃ、ちょっとまずいな!」と思い始めた。 そしていよいよ赤岳を目の前にすると「こりゃ、マジにやばい!登っていて滑ったら死ぬな!」と思った。
残念だけど撤退しよう!」と地蔵尾根を降り始めた。しかしこの尾根も細くて急斜面でとにかくビビリまくったのだった。

後日談:この時の失敗を踏まえてアイゼンを購入し翌年の5月、赤岳登頂再挑戦した。しかしピッケルは買わなかった。
ピッケルが無いせいでもっと恐ろしい目に遭うことになるのだ。

● 風の系譜 1 へ

inserted by FC2 system