三ノ塔(丹沢)(2002年11月10日)

上昇気流に乗って積乱雲がモクモクと沸き立つ夏の日、「んー、山って良いなー!」とその魅力にはまってしまうと次は季節を変えて秋に登ってやろうと思う。そこでまた「やっぱ、良いなー!」と感動すると今度は春、そして冬、そうやって一つの山に何度も足を運んでしまうことになるのだ。
丹沢は僕にとってそんな”たらちね”的な山である
丹沢には色々と良い場所があるが僕は三ノ塔山頂から見た烏尾山の風景が好きだ。
遥か遠く塔ノ岳まで続く稜線上にポッカリと緑の熊笹に覆われたその頂は浮かび、てっぺんには青い三角屋根の山小屋がポツンと立っている。壮大な眺めなのにどこかぼんやりと眺めたい景色である。
色んな山に登って色んな景色を見ても、それでもふと、この景色に会いに来たくなるのだ。

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