油山

行程 (着/発)(+++:電車、===:バス、---:徒歩、***:その他)

◆ 2023年3月28日
油山観音 (9:05) --- 片江展望台 (9:20/9:30) --- 登山口 (9:35) --- 妙見鼻 (9:45/9:50)
--- 妙見岩 (10:00/10:05) --- 油山 (10:30/10:45) --- (途中敗退)--- 油山 (11:05)
--- 妙見岩 (11:30/11:35) --- 油山観音 (12:00)
山日記

福岡移住して二番目に選んだ山は次に自宅から近い油山だ。

自宅を朝7時に出て通勤通学の人を避けるように自転車を走らせた。

しかし参った!Googleマップで表示された最短コースを走っていると「何でこんな細い道を?」と思うような住宅地の道を何度も曲がるのでその度にスマホで現在位置を確認しなければいけなかった。

「この道で良いのだろうか?」公園の脇の細い道を抜けると博多工業高校の前の広い道に出た。
ここから道は急斜面になり立ちこぎでも登れなくなってしまったので、しかたなく自転車を押して歩いた。

「もうこれは自転車を置いて歩いた方が良いのでは?」どこかに自転車を置いておけそうな場所を探しながら歩いて行くと、やっと油山観音のトイレ前にスペースを見つけた。

油山観音に自転車を置き、そこから片江展望台までは緩やかな登りの車道を歩いて行った。

片江展望台は市街地が一望出来る場所で福岡市民に人気の観光スポットらしいがこの日も平日にかかわらず数台の車が駐車していた。
この展望台まで歩いて来たのは自分だけなので何だかすごい損をしたような気分になり素直に眺望を楽しめなかった。


片江展望台はここまで車で来れることもあり福岡市民に人気の場所です。その車道をテクテク歩いてきました。


夜景も良いらしい展望台からの眺めです。

展望台から少し道を戻ったところに登山口があり、登山口から10分ほど登ると見晴らしの良い妙見鼻に着いた。

妙見鼻は山の斜面にある小さなテラスで片江展望台では見えなかった福岡タワーも遠く望むことが出来たけど登り始めて直ぐだったので休憩せずに先に向かった。


山の斜面がポッカリと開けた妙見鼻にはベンチもあります。


妙見鼻からは横並びしている福岡タワーからPAYPAYドームまで一望できます。

妙見岩は干ばつの時に雨乞をしたとされる岩で昔は大菩薩様が祭られていたらしいが今は岩のみになっている。


地味な妙見山の山頂はガイドブックにも載っていませんでした。


妙見岩は昔、大菩薩が祭られ干ばつの時、雨ごいをしたとさせる岩ですが今は岩のみが残っている。

ガイドブックによると妙見岩から先は急斜面となっていたけど、それも直ぐ終わり、木段を登って行くと油山山頂に着いた。

山頂からは玄界灘の方角だけ開けていてベンチもあり能古島が見ながらの昼食となった。
森の静寂の向こう側に明るい景色が広がっていること。
山頂からの360度の眺望は?無理だったけれどこうして木立に切り取られた景色も良いと思う。
大勢のパーティーでは物足りないかもしれないけれど一人旅では意外と居心地の良い空間なのだ。

山頂にはひっきりなしにハイカーが登って来ては少し休むと荒平山の方へ降りて行く。
昼食を終えると次の目的地である荒平山へ向かった。


畠山は展望も無くて地味な山頂だった。そんな事より登山中にマスクしている自分に違和感!


国見岩は筑前(朝倉から遠賀まで)が見渡せた岩と言われていますが今は生い茂った樹木であまり見えません。


油山の山頂は眺望が良いのは一か所だけです。ベンチに座ると北側の眺望が良い。


海が見える、ただの山頂の一角が素晴らしいと思える山頂。通り過ぎるハイカーが多い。


やっぱり探してしまうのは福岡タワー。タワーの向こう側に悠然と広がる海が良い感じ。


市街地の喧噪とは別世界、つきせぬ思いの能古島がノンビリと海に浮かんでいる。

荒平山への道はどんどん降って行くばかり。
ガイドブックを見ると油山が597mで荒平山が395mとその標高差200mとある。
予定では荒平山までピストンするつもりだったが200m降ってまた引き返すのは予想以上に大変なのでは?と急に弱気になった。

後ろから来た人に荒平山のことを尋ねると山頂は木立に囲まれて眺望は無く、それに登山道が一部不明瞭で初心者は迷いやすいとのことだった。
道に迷った場合、自転車を置いている油山観音に戻ることが時間的体力的にも厳しくなるのでは?と思い、今回はここで引き返すことにした。

「何しに来たんだろうー?」あっけない山登りの突然の終わり宣言!
初対面の風景には感動と元気をもらうことが多いけれど、ここで引き返すとここまでの感動も全て帳消しになってしまうようで残りのエネルギーの行き場が見つからない。

油山だけでは物足りないので展望台や吊り橋がある市民の森へ寄ってみようかとも思ったけれど市民の森から油山観音まで上り坂だったら嫌だなと思いそれも止めてしまった。

油山からはDAPを聞きながらのんびりと降り、妙見岩から油山観音まではショートカットした。


戻って来た油山観音。色んな石碑がありますが・・・良く分かりません。

油山観音から自転車で降って行くと思ったより急な車道でブレーキを掛けながら下った。よくもまーこんな急な道を登ったものだ。
片江展望台から油山までより自宅から片江展望台までの方が疲れた一日だった。

自宅までの道はGoogleマップの最短コースではなく、分かり易い道を帰った。

今回の山登りは途中で敗退し、歩いた時間も短くて中途半端感は否めないけど、近所の山だからまた来れば良いさと自分を納得させるしかなかった。

それにしても、まさか福岡に来て二つ目の山で、それもこんな低山で早くも挫折するとは!

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