大菩薩嶺 |
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行程 (着/発)(+++:電車、===:バス、---:徒歩、***:その他) ◆1月3日 |
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山行記 大菩薩嶺を訪れるのは何度目だろう? 塩山駅から登山口である裂石行きへのバスに乗る。乗客は登山者ばかりの8人だったがそれでも今日は人が多いなー!と思った。何度かこのバスで裂石へ向かったことがあるけど大体いつも乗客は2,3人だったから。 バスは市街地を抜けると次第に高度を上げて行った。 バスが裂石に着いた。前方の料金表示盤を見ると100円から変わっていなかった。壊れてんだなー?と思っていたらなんと運賃100円だった。 裂石から舗装道路を歩く。 仙石茶屋から林道を離れ山道らしくなった。もう既に何人もの人が登ったらしく10センチほど積もった雪はしっかりと踏み固められている。 第一展望台からはまたも展望の無い登山道を登って行く。 上日川峠の駐車場は南アルプスがよく見る場所だ。ここで展望を楽しみながらサンドイッチを食べようとしたんだけど、駐車しているバスの排気ガスが臭くて我慢できなかった。暖房の効いたバスの中ではハイカーの帰りを待つ運転手が気持ち良さそうに昼寝をしている。他にも数台の車が停まっていた。林道は通行止めになっていたけど反対方向からは入ることが出来るんだろう。 上日川峠からは林道沿いの登山道を登って行く。さすがにこの辺りまで登ってくると積雪は20センチほどあった。だけどこの道もしっかりと踏まれているのでツボ足といってもそんなに辛くはなかった。 |
福ちゃん荘から唐松尾根を登って行く。 登山道に雪は積もっているがしっかりと踏まれているので歩きやすい。 登っている途中から振り返ると富士山が見えた。上空は旅客機の空路になっているのか?飛行機雲が数本、青空の中に白い線を描いている。 ザックからカメラを取り出して撮影する。山頂まで登ったらもっと富士山は見えると思うけれど、写真は良いな!と思った時に撮らないと後になって「チキショー!あの時、撮っておけば良かった・・・」なんてウダウダ悔やむことも少なくないからなー。 |
雷岩からの麗しき富士山です。大菩薩は富士山がリアルに見える限界ではないでしょうか? |
雷岩に立つ。 風が強く、慌ててダウンジャケットを着て、ワッチキャップを被り、ネックウォーマーを着けて完全武装する。樹林帯を歩いているときは風を全く感じない程だったが、ここは甲府市街を駆け抜けた風の通り道になっているのか?強風だった。 |
大菩薩嶺山頂は木々に覆われて展望はありません。だけど風が無くてホッと一息! |
風をシャットアウトしてゆっくりと景色を眺める。この頂からの富士山も素晴らしいかった。普通だったらここで富士山を賛美、絶賛するのだけれど、それよりももっと素晴らしい景色が今日は待っていたのだ。富士山から視線を45度、西へパンするとそこには雪で銀色に輝く甲府の市街地と南アルプスの山々の姿。第一展望台でも見た光景だけど、さらに高度が上がってその分より広く、より遠くまで見える。 この素晴らしい景色は後でじっくりと責めることにして大菩薩嶺へ向かう。 樹林帯の中を5分ほど歩くと大菩薩嶺へ着いた。展望は全くないが木々が風を遮っているのでここで昼食にする。昼食はサンドイッチにミルクティと簡単だ。レタスがシャキシャキして美味い。 今の季節はオニギリは寒さで硬くなってしまうし、かといってストーブを持って来てラーメンを作るのもめんどーだ! なーんて思っていたら後からやって来た6人のパーティーがストーブを取り出してラーメンを作り始めた。その湯気を見たら、やっぱラーメンは良いなー!と思わずにはいられない。 だけどやっぱり、次もサンドイッチにするんだろーな!と思いながら雷岩へ行き返した。 |
雷岩から大菩薩峠までは展望の良い稜線の道だ、いよいよ、その道にくりだしてゆく! 風が強いが完全武装のドンと来い!状態なので全然寒さは感じない。 ところで他人の装備についてたまに首をかしげてしまうことがある。冬の山ではたいていの人はワッチキャップを被っている。がネックウォーマーを着けている人は少ない。低山でも無風だったらともかく少しでも風があるとかなり顔が冷たい。そんな時、ネックウォーマーをヒョイと鼻までツマミ上げると頬がたちまちホカホカ暖かくなる。ネックウォーマーは決して高いものではなく、ユニクロでも500円位で売っているし、一つあると重宝なんだけど何で皆さん持ってないの?と思ってしまう。 たまに頬が寒さで紫色になりながら歩いている人を見かけるが・・・寒くないわけはないし・・・我慢してんだろうなー? |
ところで、今、前から歩いてきた男性、ネックウォーマーはしてないし、帽子も野球帽なので、もー耳も、顔も冷たくて痛そーだ! 風は強いがそんなんじゃー景色の良さは変わらない。 大菩薩峠に向かっていると、西の方から段々と雲が張り出してきた。 |
休憩所があります。泊まってみたいなー!と思うけど・・・なぜか扉はありません! |
峠までやって来た。 介山荘の売店の前には10数人の登山者が居た。これから山頂まで行くのかなと様子を見ていると、皆さん、風が強いし、雪も多いのでここから引き返すみたいだった。なんとも勿体無い。 一人の女性が歩いて行ったと思ったら50メートルほど歩いてから戻ってきて「これー、アイゼンが無いと無理だよー!」って仲間に報告している。 えっ?と思った。雪は20センチほど積もっているけどしっかり踏まれているし、それにアイスバーン状態の箇所なんてどこにもないし、大丈夫ですよ!と教えてあげようと思ったけど・・・ でもここで僕が助言してそのせいで何か事故があったら大変だし・・・そー、何より安全に越した事はないので余計なことは言わないでおいた。 |
大菩薩峠の標柱で記念撮影します。昼食中のオジサンがしっかり写っています。 オジサン、この空気、よんでよー! |
峠の標柱の前で記念写真を撮ろうと思った。入れ替わり立ち代り標柱の横に人が並んでいるので少し待っていた。 そうしたら・・・標柱の直ぐ横でオジサンが弁当を食べているわけなんだけれど、はっきり言って皆さん、このおじさんがジャマみたいで横目でチラチラ睨んでいた。「1たす1は・・・」なんて笑顔でピースサインしてるそばで、全然見知らぬオジサンが黙々と弁当を食べている。 別にそこで弁当食べちゃいけないってことはないんだけど標柱の周りは記念撮影の良い場所なんだし、オジサンももう少しこの迷惑そうな雰囲気、つかんでよー。 |
時間があったら石丸峠まで行こうとも考えていたが、頭上には段々と厚い雲に覆われて来て、もう何だかそんな気分にはなれなかった。 ただこれで降りるのもなんとなくもの寂しく、もう少しこの景色を見たかったので雷岩の方へ少し戻り、小さなピークの風の中に立った。 |
まったく・・・山はこれで終わりということがない! 菩薩様! |
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