妙義山 |
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行程 (着/発)(+++:電車、===:バス、---:徒歩) ◆12月16日 |
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山日記 僕は鎖場などの険しい山登りは苦手だし好きではない。ハッキリ言って怖い。それで妙義山はどうしても行く気になれなかった。それが先日の苗場山でタクシー乗務員さんの八海山の話を聞いていたら「岩場がなんだ!」と急に勇ましくなった。岩場に行きたくなったのは映画「クリフハンガー」を見た影響もあるかも知れない。 神社から見上げる妙義山はやはり険しく、中国の水墨画を連想させる山容である。今回のコースは地図で見ると点線表記の難路になっている。こんな険しい山を自分に登れるかどうか不安になる。 |
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天狗岳 相馬岳が良く見える。西肩では弁当を広げて昼食中の人が多い |
大の字岩峰を登ってみるとやはり少しおっかない。この後どんな岩場があるのだろうか?最初からこれでは後が思いやられる。(しかし何でこんな所に大の字があるのだろうか?まったく趣味が悪いぜ!) 奥の院へ向かう途中で年配6人のパーティーに出会う。話を聞いてみると「無理そうなので途中で引返して来た」との事だった。「私は今70歳だがあと5歳若かったら行っていたよ。」としきりに残念がっていた。こんな爺さんでも登れる(登ろうとしている)山なら僕には大丈夫のはずだ。このガッツ爺さんのおかげで勇気が湧いてきた。 |
奥の院の鎖場は見かけは大変そうであるが、登ってみると案外たいしたことは無くスルスルと登ってしまった。 それでもやはり緊張していたのだろう。鎖場をすぎて10m程登ったところでひと安心したのかバレーボール大の石につまずき、その岩が転がり落ち始めた。しまった!下に後続の人が居たはずだ!!!。 「落石だ!」大声で下の男性に知らせる。見ると石はゴロンゴロンと一層勢いを増し砂埃をあげ落ちて行く。しかも下の男性に一直線に向かって行く。 しかしこの男性は逃げずにじっと立ち止まり、落ちてくる石を見据えている。どうしたんだ?なぜ逃げない?当たってしまう!。。。だがこの男性は正に当たろうとするその直前にひらりと跳んで上手くかわしてしまった。 おまけに避けた後、下の人にも落石を知らせてくれた。 石はゴツンゴツンと音をたてて奥の院の岩場を落ちていった。「本当に事故にならなくて良かった」と胸を撫で下ろした。 見晴からは裏妙義山その奥に浅間山と展望が良い。ここから天狗岳までの数箇所の鎖場には多少緊張したがなんなくクリア。そしてそのご褒美にすばらしい展望が待っていた。天候にも恵まれ、天狗岳山頂は裏妙義山の好展望台だ。 |
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顔面岩からの展望 このコースで一番の展望だった |
相馬岳は木々に遮られあまり展望は良くない。予定より早く着いたのでここで少し昼寝。 ここからタルワキ沢のコルまで戻り下山。中間道に着く少し前に夫婦二人の登山者と話す。なんでも大滝の鎖場を降りたところでそのまま沢を歩いてしまい登山道を外れてしまった。途中でどうも道を間違えていることに気が付き登山道に戻ろうとその辺を歩き回ってやっと登山道に戻ることが出来たということだ。 鎖場だけでも緊張するのに更に道を間違えて緊張したこの夫婦、2度も得してなんともうらやましい。 |
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