等々力渓谷

行程 (着/発)(+++:電車、===:バス、---:徒歩、***:その他)

◆ 2020年12月8日
自宅 (12:30) --- 等々力渓谷 (13:00) --- 日本庭園 (13:30)--- 等々力不動尊 (13:50)
山日記

いよいよヤバくなってきた。
各地でコロナ禍の感染拡大し不要不急の外出自粛要請が出た。
年末にかけて予定していた山登り計画は全て止めることにしたけれど、やっぱりどこかへ出かけたいので山では無いけれど以前から気になっていた等々力渓谷へ行ってみることにした。

等々力渓谷は世田谷区にあり豊かな水源と地形から湿性植物が植生する自然豊かな場所で東京都の「名勝」にも指定されている。

多摩川沿いの道を自転車を走らせると日差しが暖かくて爽快な気分だった。
玉川野毛町公園の駐輪所に自転車を置いて徒歩で渓谷へ向かった。

閑静な住宅地の真ん中にいきなり渓谷が出現!そんな感じだった。
うっそうとした森の下が谷になっていて水が流れていた。周りの土地よりも低いのでやっぱり川でなくて渓谷なのだ。


まずは渓谷の東にある赤いゴルフ橋。以前この辺り一帯はゴルフ場だったらしい。この渓谷は地元の人の散歩道。


環状8号線に架かる緑色の玉沢橋。渓谷(谷沢川)の水量は水よりも枯葉が多いくらいで紅葉している木は少ない。


渓谷で一休みしたい時には甘味処の「雪月花」へ。利剣の橋のすぐ横にあって雰囲気が良い。

等々力渓谷は渓谷というより「溝」という感じで思っていたよりも小さくて短かった。
利剣の橋より先はもうコンクリートに固められた小川へと変わっているので渓谷の散策はここで終了とした。ゴルフ橋からその長さ、わずか400mの渓谷だった。

渓谷に隣接している日本庭園へ行ってみると、雰囲気は確かに日本庭園なのだけどすごくこじんまりしたミニチュア版の庭園だった。
庭園横の芝生広場で気持ちよさそうに寝転がっている人達の姿が印象的だった。


日本庭園へはこんな門から入って行く。渓谷の斜面を利用した小さな庭園だった。


門をくぐると小さな竹林がある。静かで一瞬で気持ちが落ち着く場所。


竹林の先には小さなこんな庭園。日本庭園の良いとこ取りしたミニチュア版の庭園だった。


紅葉に包まれるように書院建築(休憩所)があり、この横に寝転がりたい芝生の広場がある。

再び渓谷へ戻り利剣の橋を渡って等々力不動尊へ行ってみる。

丁度カエデの紅葉の時期でスマホでバシャバシャ写真を撮っている人の姿が目立つ。
社殿と紅葉にやたら感動している外国人の女性(ナタリー・エモンズ似)がいて、その姿に周りの人も自然と和まされているといった華やいだ雰囲気に包まれていた。


再び渓谷へ降りて今度は利剣の橋を渡って等々力不動尊へと階段を登って行く。


12月としては暖かなこの日、和やかな雰囲気の境内はのんびりと休憩している人も多い。


展望台に上ると内庭が一望出来る。庭一杯の紅葉に満たされていた。


おーっ!と思わずうなってしまう。展望台の下を抜けるとそこは紅葉で埋め尽くされた。


渓谷よりもここの方が人が多いのもうなずける。外国人も感動の日本の紅葉なのだ。

自宅から自転車で片道30分。所要時間わずか2時間の小さな旅はこうして終わった。

コロナ禍はこの先どうなって行くのか不安だけど、こうした中で見た紅葉は何事も無いように静かで穏やかな景色に映った。


コロナ禍に振り回された一年だった。
この夏に計画していた羊蹄山も塩見岳も行けなかった。まさか南アルプスの山小屋が全部休業するなんて想像できなかった。
来年の初めには金時山へ行こうと思っていたけど、こんな状況ではここしばらくは山に行けそうにない。

来年の夏頃にはコロナ禍は収束しているのだろうか?
こうしていると夏の山の風景ばかりが脳裏に浮かんでしまう。

●山麓をゆくへ   ●ホームへ
inserted by FC2 system