アイゼン、ピッケル、スノーシュー、ストック


T.KAJITA 8本爪アイゼン

アイゼン T.KAJITA 8本爪アイゼン
山登りをやり始めた人が購入する始めての本格派装備?がこのアイゼンではないだろうか。
山登りを始める時、最初に揃える装備はザックや靴なんだけれどこの時点ではまだまだハイキングと変わらない。そして山登りに段々と慣れてきて、それじゃ残雪のある山に行ってみようかな!という時に買うのがこのアイゼンだ。アイゼンは山登りの装備の中では完全に武闘派だし、これを買うと何だかオレもいっぱしの山屋になったな!と思わずムフフと実感に笑みがこぼれてしまうのだ。

私が持っているアイゼンは8本爪で、どこか中途半端な位置にある。軽アイゼンでもないし、かといって本格的な雪山では責任が重すぎるといった感んじだ。

ただ雪山を歩いていてこの8本アイゼンで特に不安に思ったことはないし、それに不安に思う程の雪山には行っていないし、この先も行くことはないだろうと思っている。
ただ山の雑誌や入門書では初心者でも10本や12本アイゼンを買うことを推奨しているからやっぱり10本爪を買った方が良かったのかな?と思うこともしばしば。

<買ってはいけないもの:6本爪アイゼン>
これは私の経験ですが・・・山登りを始めてしばらく立ったある日、残雪の山や少し雪が積もった山へも行きたくなり、山道具店にアイゼンを買いに行った。
店にずらりと並んだ色々なアイゼンを見ると軽アイゼン(靴の土踏まずに付けるような小型の物)ではあまりにも頼り無いな!大丈夫かな?と思う。かといって10本や12本アイゼンを見ると、これは大袈裟だな!ここまでは要らないな!と思う。そこで視線が6本に移ると、これくらいがちょーど良いな!と買ってしまった。

8本爪と6本爪アイゼンではわずか2本しか違わないのにその2本には大きな差がある。8本爪は足の前方に4本、カカトに4本と爪が配置されているのに対し6本爪は足のまん中(土踏まず)を中心に爪6本が配置されている。
でぇこの6本爪アイゼンで丹沢とか単に雪が積もった山を登っている分には問題が無いのだけれど、赤岳(八ヶ岳)などの岩場がある山に行って、雪が付いた岩に爪が無いつま先だけで立たなくてはいけない状況に置かれるとこれはムチャクチャな恐怖である、いつ滑ってしまっておかしくない状況だ!
それで私は6本爪からすぐに8本爪に買い替えてしまった。
6本爪アイゼンはどうも中途半端だと思う。やっぱ最初から10本か12本を買った方が良いようです。


T.KAJITA Kajitax PioneerU

ピッケル T.KAJITA Kajitax Super Pioneer U
ピッケル購入のきっかけになったのはコラムでも書いていますが、残雪の阿弥陀岳で滑落してしまって死ぬような思いをしたからです。それまではピッケルは滑落した時に体を止めるための道具、つまり滑落しなければ使わない道具だと思って買いませんでした。
このピッケルはズバリ、店で一番安かったから!それだけなんです。値段は1万円前後だったと思います。値段は一番安かったけれど使ってみて不満は一切ありません。

<買ってはいけないもの:手首に付けるピッケルバンド>
ピッケル購入時に同時に買うのがピッケルバンドなのですが、ピッケルバンドには手首に付けるタイプとタスキ掛けにするタイプが有ります。
私はタスキ掛けタイプが非常に子供っぽく見えたので手首に付けるタイプを買いました。
ところが実際に山でピッケルを使ってみるとピッケルは山側の手に持つようにするので頻繁にピッケルを持ち替えることになります。手首に付けるタイプのバンドは当然ピッケルを持ち替える度に付け替えなくてはいけないのでとても面倒で不便だったのです(涙)。
ピッケルを1度使ってすぐにバンドはタスキ掛けタイプに買い替えてしまいました。


MSR Denali EVO Ascent

スノーシュー MSR デナリEVOアセント
スノーシューは色んなメーカーから色んなタイプが出ているのでどれを買ったら良いか悩みました。
ある山に行った時、たまたまかも知れませんが山スノーボードをやっている人達が一番多く使っていたのがこのMSRでした。スノーハイクよりも登攀用を!と考えていたので迷わずこれを購入しました。
使ってみて良い感じです。他のものに比べてどうか?は分かりませんけれど・・・

今までに数回使ってみましたけれど、正直まだ使い切れていない!と言った感じです。
2005年3月に北八ヶ岳の北横岳から大岳、双子池を歩いた時ですがワカンを付けている人はズブズブと雪に埋まってしまっていたのにスノーシューは平気!スノーシューの優位性を感じました。
ただマイナス面では、冬のテント泊ではスノーシューは大きくてかさばってしまうので、その点はワカンの方が優位かなと思います。
この先、もっと使ってみたい装備です。まだまだ色んな場所、雪原をドンドンと歩いてみたい。


LEKI Makalu

ストック LEKI MAKALU
ストックはスノーシューを使う際には必需品ですが、スノーシュー使用の少し前から縦走する時に使っています。
これは一度使うと手放せなくなります。というのも腕力で脚力を補うので歩くのが楽になります。理屈で言えば腕の力は足の力の数分の1程度にか過ぎないのであまり加勢にはならないのではと思うのですが、実際に使ってみるとかなり楽になるようです。
特に、こんな使い方は邪道なのかもしれませんが急登では腕力でグイグイと体を押し上げると登るのが楽になります。それに荒れた道ではストックが両手にあるのでバランスをとるのが楽です。

それにテンポ良く歩け、歩くペースも一定に持続されるような感じです。

山登りではストックをダブルで使っている人よりシングルで使っている人が圧倒的に多いのですが私はダブルストックの方がバランスをとり易いし、足の補助にもなって有効だと思うのですが・・・いわゆる中高年と呼ばれるハイカーがシングルストックを使っている姿を見かけますが、その度にダブルで使ったら歩くのが楽になるのになー!と惜しく思います。ただ私はシングルでは使ったことがないので一概にもいえないのですが・・・
ただダブルストックは年輩の女性などで極端に腕力が弱い人にはかえって負荷になってしまい不向きとされています。

また山を降りる時は足(特にひざ)が受けるショックを和らげる効果がありますが、理想的な使い方としては足が付く前にストックを付くのが効果的となっていますが私はどうも上手く出来ていない様で練習中です。

使ってみて問題点が一つ。先端のラバー先が取れやすい!これは差し込んであるだけなので取れても仕方ない構造なんですよね。改善して欲しい!!!
それとカメラを持って歩く時や岩場では当然邪魔になってしまいますのでザックには取り付けられるようなバンドが無いと不便です。
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