ZAMBERLAN ヌーボフジヤマ

ZAMBERLAN ヌーボ・フジヤマ (縦走用)
オーソドックスな作りでデザインもシンプル、夏山から残雪期まで幅広く使える。買った当時は人気が高いモデルだった。
履き始めて3年目、ソールを張り替えたら私の目止め処理の仕方が悪かったのだろうか?ソールの縫い目から浸水するようになってしまった。目止め剤、ワックス、防水スプレーと色々試したがどれも効果が無かった。
2000年5月に北アを歩いた時、靴下がグッショリと濡れるほど浸水してしまってあやうく凍傷になりかけた。それを機会に靴箱の奥へ仕舞いっぱなしになってしまった。

2004年の金峰山で久しぶりに履いてみたらソールにクッション性がなくガチガチなのには驚いた。今履いてみると機能性においてやっぱり一昔前の靴という感じは否めない。


LOWA Sarek GTX

LOWA サレック GTX (縦走用)
ヌーボ・フジヤマの浸水がひどくなってしまったので防水性の良い靴を求めて登山用具店へ。
その当時流行りだしたGORE-TEXインナーの布製登山靴を売っていた。防水性が有るんだったら軽い布製登山靴でも良いな!と思って履いてみるがなんとなくしっくりこない感じがした。それに店員さんの「テント縦走だったら革製のとしっかりした靴の方が良いですよ」の言葉もあってこれは止めてしまった。
それで当時評判が良かったLOWAのトレッカーを履いてみた。(人気が高いとか評判が良いという言葉に実に弱い私)この靴は足全体を包み込むような感じで履き心地が良く、ソールのクッション性も良かった。

今まで履いていたヌーボ・フジヤマも良い靴だったが履き心地という点ではこちらの方がずっと良かった。そしてなによりソールが縫合されているのではなく、ウレタンゴムで接着されているので浸水には強そうに見えた。
それからくだらない事だけれど履くソックスが一枚で良いというのも良かった。真夏の炎天下に厚いソックスを2枚履く事にいつも疑問を感じていたから。

普通だったらここですんなりトレッカーを買うのだろうけれど、トレッカーの横に陳列してあったサレックという靴が気になった。
サレックの継ぎ目が少ない革の縫合の仕方、それにGORE-TEXインナー仕様はまさに完璧な防水に思えたからだ。
履いてみるとGORE-TEXインナーの効き目は絶大で防水性はもちろん透湿性もあって快適だった。
特にその事を痛感したのは2000年の会津駒ヶ岳だった。私の不注意から靴の中がズブ濡れになった靴を履くはめになってしまったが靴下が濡れることは無く、数時間で渇いてしまったのであらためてGORE-TEXインナーの効果を知った。
GORE-TEXインナー自身の寿命も心配だったが、買い換えるまで4年間は一度も足が濡れる思いはしたことがなかった。
この靴は靴の中が湿って不快な思いをすることも無く、クッション性が良く、本当に歩くのが楽になったと感じさせる靴だった。

ところが購入して3年目でソールを張り替え、さらに1年ほど使っていると靴の周りを覆うウレタンゴムが剥がれ始めた。気にせずに使っていると今度はソールの接合部にヒビが入ってきた。
店に修理に持って行き「まだ張り替えて1年しか経ってないんですけどソールが剥がれて・・・」と鼻の穴を膨らませると「まだ1年ですか?それだったらクレーム処理ということで無料で張り替えます」と言ってくれたんだけれど・・・
棚に並んでいる新しい靴を見ていると、手に持った靴が余りにくたびれているように見え、それに靴内側のカカト部分がかなり傷んでいたので、この際思い切って買い換えることにした。


LOWA Banff

LOWA バンフ (縦走用)
自分の足にあった靴を選ぶのは本当にむずかしいと思う。店に並んでいる靴を2,3選んで履いてみると、確かに履き心地の違いはなんとなく分かるけれど、どれが自分の足に合っているかというのを判断するのは難しいと思う。靴を履いて店の周りを2,3時間歩き周ったら分かるかもしれないがそんなわけにもいかない。
私はいわゆる「幅広甲低」の足なのでシリオなど幅広く作られた靴を履くと履き心地が良いな!と思う。ただ歩いていて靴の中で足が横にズレて遊んでしまうのはどうも好きではない。少しタイトで足と靴とがピタッとしていた方が一体感がある感じで好きだ。

LOWA の場合、履き始めは幅が窮屈で小指の付け根辺りが痛くなってしまうけれど、2,3度履いていると革が伸びてそんな痛みは無くなり丁度良い感じになる。良く言われるように「靴は縦には伸びないが横には伸びる」ということだ。
買い換える時に数種の靴を履き比べたけれど結局またLOWAにしてしまった。サレックをまた購入しようと思ったがサレックは生産中止になっていた。同じ仕様のTAHOEにしようかな?と思ったのだけれど今度はGORE-TEXインナーではなく内張りがカーフ仕様の靴も試したくなったのでBANFFにした。カタログを見ると日本人の足型に合わせたTXという木型を採用しているらしいが履いた感じはサレックと変わらない感じだ。

山で履いてみると靴の内側がしっとりと濡れて革の色が変わっていた。(靴下に水分がしみこむほどではない)やっぱりGORE-TEXインナーの方が良かったかな?と少し後悔している。
現在のメイン靴。


BOREAL Super Latok

BOREAL スーパーラトック (雪山用)
しかしこの靴にはマイッター!。
雪山用の靴はどれが良いのか?さっぱり分からなかったので店に行って「革靴でとにかく暖かい雪山用の靴」とリクエストした。すると店員さんが持って来たのがこのBOREALスーパーラトックとLOWAのCRISTALLO-F1だった。
雪山では革靴に比べてプラスチックブーツの方が耐寒性、耐水性で優れていると言われてるが、ただプラスチック自体の劣化で靴の寿命は5,6年しかないらしい。
私は雪山にそんなには行くとは思えず、行ってもせいぜい年に2回位だろう。そうすると5年で10回履いたらプラブーは買い替えになってしまい、これではあまりにも勿体無い。

そんな訳で長期間履けそうな革登山靴にしたわけだけど、店員さんが持って来た靴を見た時、まずそのケバケバしい色にアングリとしてしまった。スーパーラトックが黄色、CRISTALLO-F1が赤色と何でこんなに鮮やかな原色なのか?登山靴は茶色系の地味な色が多いのに雪山用って派手なものが多い。これって遭難した時に目立つようになのか?思わず「もっと地味な靴ありますか?」っていう言葉が口から漏れそうになった。

とにかく靴を履いてみた。最初LOWAのCRISTALLO-F1を履いてみたが、これは横幅が少し窮屈な感じがした。続いてスーパーラトックを履いてみた。これは横幅がピッタリだった。
私は少しタイトな方が好きなのだけれど雪山用の靴は革が厚く、横に伸びるのに時間がかかりそう(もしくは伸びなさそう)だったのでスーパーラトックに決めた。

この靴の良い点はシンサレートインナーで温かい。暖房の効いた電車の中では暑いくらいだ。防水性があり、水タマリに入ってもバンバンと水をはじく。防水性がしっかりしているわりには靴の中は蒸れずにサラッとしている。これもシンサレートインナーの効果だろうか。

でぇマイッタ点は・・・とにかくカカトが痛いのだ!普通の靴はカカトからアキレス腱へかけてはズン胴なんだけどこの靴はより足の形によりフィットするようにアキレス腱の部分が前方へヘコンダ形状になっている。平坦な道を歩いている時は平気なんだけれど急斜面を登るとカカトの上部が靴に押し付けられて半端じゃなく痛い。

雪山用の靴はあまりにもガチガチで頑丈に作られているので雪山へ行く前に靴慣らしをしようと丹沢へ行った。
蓑毛から登り始めたがヤビツ峠辺りでカカトが痛くなり始めた。靴ズレしたんだと思いカカトにバンドエイドを貼って頑張ったけど痛くてとうとう塔ノ岳までが限界だった。
一度履いたから革も柔らかくなったし、もー大丈夫だろー!と思っていよいよ八ヶ岳に履いて行くと、またしてもカカトに激痛が走った。途中で靴下の上からカカトにガムテープを貼ったので少しは楽になったが登りになると地獄の痛みに顔をゆがんだ。

数回の山行でもカカトの痛みは治まらない。靴ズレだと思ったけど靴下を脱いで見るとカカトの皮が剥けるといった外傷は見当たらず、それに平坦な道を歩く時は平気なのに登りになると急に痛くなる、こんな症状は初めてだった。
これは単なる靴ズレでは無く、どうも靴が足に合っていないに違いない!そう思えたのでこの靴を履くのは諦め、捨ててしまおうかと思った。
だけどなにせ4万円もした靴なのでそれも惜しい。それで雨の日に近くのコンビニや公園へ行く時にゴム長靴の代わりに履いていた。

そんなふうにしてしばらく履いていたら革が柔らかくなったのだろう足首がスムーズに動くようになった。そうしたらそれまでのカカトの痛みが嘘だったかのように消えてしまい履き心地が最高の靴になってしまった。
めでたし、めでたしということで現在使用中。あー捨てなくて良かった!!!
雪山靴のドハデな色についても、実際登っている時はズボンやスパッツに靴の大部分は隠れてしまうのでそれほど気にならないのだった。


SALOMON Expeat Mid GTX

SALOMON Expert Mid GTX (ハイキング用)
例えば高尾山などの低山へ登る時、革登山靴じゃ大げさだし、かといってズックじゃ頼りないし!と思って購入した靴。

この靴はGORE-TEXインナーなので防水性もしっかりしている。ただミッドカットなので上から草や小石が浸入しやすいのが難点だ。

最初は1000m以下の低山にだけ履くつもりだったが、軽くて快適なので最近は日帰りでザックが軽い場合、丹沢や谷川岳など2000m以下の山もこの靴で歩く場合がある。

この靴は街で履いても違和感のあるデザインではないので雨の日に街をぶらつく時にも履いたりする。

<登山靴の選ぶ時に>
登山靴を買う時のポイントは何と言ってもサイズです。
でぇその時に意外と重要なのが靴下の厚みで、靴下の厚みによって靴がワンサイズ違ってきます。店に置いてある試し履き用の靴下は中くらいの厚さのものが多いのでこれでサイズを合わせると後悔することになるかもしれません。
靴を買う時は山で普段履いている靴下を持参するのがベストです。私の場合は靴を買う前にまずその店で靴下を買ってそれで合わせるようにしています。

それから私の失敗談ですが、私は靴が足にピタッとくるようないわゆるジャストサイズが好きなので以前はそういうサイズを選んでいたのですが、ジャストサイズの靴は降る時に指先を痛めてしまうことがあるので、もし靴を履いてみてジャストサイズかワンサイズ上にするかを悩んだらワンサイズ上を選ぶことをお奨めします。

<うんこに優しい登山靴>
ここでいきなり、なんの前ぶれもなくウンコの話になってしまうのは私としてもはなはだ恥ずかしいのですが・・・
山でのキジ撃ち、特にウンコする場合に気を付けなくてはいけないのがお尻と地面との距離です。普段の生活では便器を使っているのでこの距離を意識することはありませんが山でキジ撃ちする場合、この距離を意識しないと大変な事になります。
統計値はさすがに取ったことはありませんが、だいたいお尻と地面との距離は10数センチだと思われます。ですから単純に、ウンコの高さはこの距離内に収めないと出したウンコがお尻にくっ付いてしまいます。
「オレはそんなでかいウンコはしないよ!」と思っているあなた!そんなあなたが失敗するのがティッシュでお尻を拭く場合です。手の甲がベロンとウンコにタッチしてしまい、かえって悲惨なことになってしまいます。まったくウンコには油断大敵です!
LOWAのサレックで初めてキジ撃ちした時、靴のソールの高さが実にありがたい!
LOWAの靴はソールのカカトが高くて、クッション性は良いのだけれど他にもこんな利点があったのか!としゃがんだ姿勢でウーンとうなずいたのでした。
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