テント、シュラフ、マット


テント IBSオリジナル

テント IBSオリジナル(一人用)
初めて穂高山荘に泊まった時、一つの布団に3人も、それも身も知らないおっちゃんと一緒・・・これにはさすがに唖然としてしまった。山登りはワイルドだと思っていたがまさか山小屋にもこんな危険が潜んでいるなんて・・・
そして翌年の夏、今度はテントを持って行くしかないな!と友人にテントを借りに行った。そうしたら友人が持っていたテントは4人用で、重さを測るとなんと9キロ!・・・テントってこんなに重いのか!これじゃ1人でテント縦走は無理だな!と諦めるしかなかった。

そうしたら 鶴見のIBS で見つけたのがこのテント。1人用テントで重さはわずか2キロ!この重さだったら1人でテント縦走出来る!と感激、おまけに設営も簡単ではないの!とまたまた感激し、その場で即購入してしまった。(後になって考えてみると友人の4人用テントはひと昔前の家型テントだったので重かったのだった。)

私はこのテントしか使ったことが無いので他のテントと比べての長所短所が見えにくいのだけれど使ってみると・・・
1人用のテントは長方形をしていて出入り口がその辺の長い方にあるタイプと短い方にあるタイプがある。私が使っているテントは出入り口が短い方にあるタイプでその長所は狭い場所に張った場合に出入りし易いと言われている。そのことを実感したのは一度だけ、平ヶ岳の山頂テント場で幕営した時、大きなテントに挟まれる形でテントを張った時だけである。
あと良い点は、寝転がると出入り口が頭のすぐ上になるのでファスナーを開けると寝転がったまま星空や景色を見ることが出来ってこと。
ただ人のテントを見る限りでは出入り口はテントの長い辺側に付いているタイプの方が居住性は良いように思える。何と言っても出入り口が広くて出入りしやすいし、前室も広く、ちょっとした雨だったら前室でガスバーナーも使えそうだ。

私のテントの欠点はフライシートをテント本体の下に潜らせる構造になっているためテント本体を組み立てた後にフライシートを付けれないことだ。ペグを打つ前にフライシートを本体に付けなくてはいけないので風が強い日は1人でテントを設営が大変だ(んーん、どうも分かりづらい説明)。
他のメーカーのテントは本体を組み立てた後にフライシートを付けられるみたいで良いな!と思う。

この点に関しては他のメーカーのテントも同じなのかも知れないけれど、初冬とか気温が低くなるとテントの布地が硬くなるためなのか縮んでしまうためなのか分からないけれどポールが突っ張り過ぎて差しづらくなる。だから11月を過ぎ気温が下がってくると幕営が出来なくなってしまう。

<テントの改造>
改造と言うには大袈裟ですが、少し自分で工夫しています。
テント内に細引きを張れるようにしています。就寝前にヒモを張って湿ったバンダナやタオルなどを吊るして置きます。
あと張り綱を追加しました。テントは見かけ以上に強風に耐えるものです。強風でグワングワンとテントが大揺れしたことも何度かあります。
私のテントの張り綱は左右2箇所と前室1箇所の3方向です、飯豊山で幕営した時には余りの強風にテント底面が持ち上がり、持って行かれそうになりました。それで後日、自分で張り綱を1本取り付けて4方向から固定出来るようにしました。

<あくまで私が思う1人用テントの選び方>
1人用テントには大きく分けてゴアテックスのシングルウォールタイプとフライシート付のダブルウォールタイプがあります。シングルウォールは軽く(ただしゴアテックスは布地が厚いので思ったほど軽くはない)短時間で設営出来るので、長距離だったり岩場や悪路を登ったり、ハードな環境下で幕営するガンバリ登山をする人向きです。
のんびりと山を歩きたい人は居住性の良いダブルウォールタイプがお薦めです。フライシートとテント本体の出入り口の隙間を前室と言いますが、この前室が有るか無いかで居住性には格段の差が出ます。雨の日など濡れたレインウェアや靴をテント内に入れると不快なので前室へ置きます。また冷たい水を入れたペットボトルなどは結露して濡れてしまうのでやはり前室へ置きます。
また特に身長が高い人はテントの高さも重要です。座って頭が天井に触れると圧迫感を感じてしまいますのでなるべく天井の高いテントがお薦めです。
私のお奨めは・・・フライシート付きのダブルウォールテント。出入り口は長方形の長い辺側にある。テント高が高い。などです。


テントシートは押入れシートで代用。

テントシート
1人用テントは狭いので中を歩き回ることはありません。それでクッションや保温のためのテントシートは要らないだろう!と最初は使用していませんでした。ところが地面に小石や岩があるような場合、テント中を動いたり、物を引きずるように動かすとテント底がすごく痛んでしまいまうことに気がつきました。
それで初めてシートの必要性を感じたのですが山店で売っているような厚いシートは要らんな!と代用品をホームセンターへ探しに行きました。
そこで見つけた押し入れシートがサイズもちょうど良かったので、それ以後、押し入れシートを使っています。保温性はほとんど有りませんがカサバラないので重宝しています。




テントや靴下の補修にはすそあげテープを使用

グランドシート
テント底を保護するためにテントの下に敷くのがグランドシートですが私は一度も使ったことがありません。テント底は意外と丈夫で長年使ってますがそんなのは痛んでいませんので必要性は感じていません。私のテントで痛んでいる箇所と言えば出入り口のファスナー周りです。ファスナーの縫い目辺りが段々と裂けて来ました。テント布は薄くて縫いづらかったので強力すそ上げテープでくっ付けました。

<番外編:強力すそ上げテープ>
強力すそ上げテープは蒲田の”ユザワヤ”で買いました。「ジーンズ、作業服用」とありかなり強力です。
このテープはテントの補修の他、靴下の補修にも使っています。

穴が空いた靴下は捨てるのは勿体なく、かといって縫うと縫い目がシワになってしまい足を痛めてしまうのこのテープでカカトやつま先に空いた穴をふさいでいます。



上:モンベル ダウンハガー#1 下:IBSマイクロソフト
写真でもかなり厚みが違うのが分かる

シュラフ IBS、モンベル
春/夏はIBSのマイクロソフト化繊シュラフ、秋/冬はモンベルのダウンハガー#1を使用してます。本当はこの二つの中間くらいのシュラフも欲しいのですが・・・
シュラフを購入する時、シュラフには使用温度が表示されていますがあれはあくまで目安です。個人差やその日の体調によって快適に思える温度にはかなり差があります。
私の場合、秋などで山にダウン/化繊のどちらを持って行くか?悩んだらダウンを持って行くようにしています。眠っていて寒いと知らず知らず体に力が入ってしまい朝起きた時に疲れが取れてない感じです。
それにしてもダウンのシュラフは思った以上にコンパクトになります、それに暖かい!秋に使う時には暑くて下着で寝てます。

シュラフカバー イスカ製
シュラフカバーシュラフが濡れるのを防ぐのと保温性を向上させるのが目的ですが、質量の割にはその効果が薄い感じがして最近は使っていません。


シュラフマット ダウン(上)と化繊(下)シュラフの大きさ比較。

シュラフマット カスケードデザイン/ライト
テント山行を始めたころはウレタンマットを使っていました。ザックを大きな物に買い替える時にマットもエアーマットに買い替えました。
エアーマットを買いに行くとカスケードデザイン社製にはマット厚の厚いレギュラーと薄いライトが有りました。ライトでも雪の上で使えると言うことだったのでライトを購入しましたけど、雪の上で使用した事が無いので何とも言えません。ただ冬の低山では断熱効果もバッチリでした。。
(ザックのところでも書いていますが)テント装備をそろえると一気にお金がかかってしまいますので最初は安いウレタンマット(銀マット)を買いました。ところがウレタンマットはザックの外に付けるため、岩場では岩を擦ってしまって余計不安になってしまったり、生い茂った木々の間を歩く時は枝が邪魔になって歩きずらかったり、また雨が降ってザックカバーを付けるとザックとカバーの間に隙間が出来てしまってザックを濡らしてしまったり・・・とあまり好感は持てませんでした。

エアーマットはザックの中に入れるのでそんな心配がいりません。また使ってみるとエアーマットの方が地面の凹凸をよく吸収し寝心地が良いです。断熱効果に関しては、ウレタンマットは夏しか使ったことがありませんので比較判断出来ません。が冬山でウレタンマットを使っている人はいないような感じですが・・・どうでしょうか?

エアーマットの注意点は穴が空いたら使えなくなってしまうので決して地面の上に直接敷いたりしないことです。
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