ザック


MILLET ビクソン (35L)

MILLET ビクソン (35L/山小屋泊まり用)
小型中型ザックは大きく分けて雨ブタタイプとファスナータイプに分かれる。
登山を始めて最初に買ったのは雨ブタタイプのザックだった。私はせっかちな性格なのでザックから物を取り出す時の雨ブタタイプのザックは開閉がまどろっこしくてたまらなかった。それで次に買うんだったら絶対ファスナータイプしかないな!と思っていた。
ホームセンターで買った雨ブタタイプのザックは数年でショルダーベルトが取れてしまい次に買ったのがこのザックだ。

このザックはまずデザインがカッコ良かった。MILLETのザックはデザインが良い物が多いけれど、特にこのザックは色が良かった。ザックの色は青、赤、黒と原色そのまんまの安っぽい色が多いのだけどこのザックは他に無いような色使いが新鮮だった。
それに背面プレートが入っているので私のようにパッキングが苦手な者が装備をバラバラとザックに投げ込んでも型崩れすることもない。
アチコチにベルトを付ける穴があるのでスノーシュー等の取り付けも出来る。
そして何と言っても一番の理由はこのザックがMILLETであるということだった!
初めて登った北アルプスで沢山見かけた「MILLET」のロゴマークへの憧れ、もうこれしかないだろー!というほとんどガブリ寄り状態で買ってしまった。

このザック良くない箇所・・・このザックは人気があるらしく、山を歩いているとよく同じザックを見かける。そんな時「ちぇっ、かっぶてんじゃねーか!」と恥ずかしさを覚えてしまう。
それから一昔前のザックなのでしょうがないのかも知れないが、やたら背中が蒸れてしかたない。それで歩く時は風通しを良くする為、ゲンコツを背中とザックの間に突っ込んで歩いている。(今は汗蒸れ対策として網状のクッションを付けている)
それからザックのサイドにベルトが付いているのだけれど三脚やストックを付けてみるとイマイチ安定しないので下の方にポケットが欲しい。


JACK WOLFSKIN/PHANTASY
(20L)

Jack Wolfskin ファンタジー (20L/日帰り用)
このザックの特徴は背中に当る部分が硬い網になっているので通気性抜群で背中がスコブル快適だ!
使っていて特に問題はないが、しいて言えばやっぱりストックや三脚を安定して付けるためのサイドポケットが欲しい。
それからどうもショルダーベルトサイズが自分の体に合っていないらしく、背負っているとベルトが段々と外へ広がっていく。体の小さい女性や子供向きなのかもしれない。
容量が小さいので装備の少ない夏場などの日帰りぐらいしか出番が無いザック。


GREGORY/KATMAI (70L)

GREGORY カトマイ (70L/テント泊用)
このザックを買った時のことはコラム「でかザックを買いにいく」に書いたので、その後の使用感についてはどうかと言うと・・・
まず、驚いたのが肩が全然痛くならない。前に使っていたザックはウエストベルトが無くて全荷重をショルダーベルトだけで担いでいたので当然と言えば当然なんだけれど。
それから背負い心地が良い。グレゴリーのコピーに”パックは背負う物ではなく、着るものだ!”とあるけれど、まさしく体にピッタリしている。

使ってみて驚いたのが背中が全然蒸れなくて快適なことだ。大型ザックは背中との接地面積が大きくて汗蒸れしそうな感じがしていた。(現に以前使っていたザックは蒸れてどうしようもなかった)
このザックは背中とザックとの接点が背中上部と腰の2点だけになるようにインナーフレームが形成されているので背中は意外と空いていて風通しが良くなっている。

その他、サイドに付いているポケットも重宝だ(写真のようにポケットにペットボトルを入れると歩行中でも水分補給が出来て重宝している)

良いザックなのではあるが・・・重い!しいて問題点をあげるとすればこの一点だ。
容量70Lでこれぐらいは普通なのかもしれないがザック自体で3kgの重さがある。ザックを地面に乱暴に投げ出しても、背負い投げをしてもビクともしないほど布地が厚く丈夫に作られている。底面はゴムコーティングしてあるので濡れた地面に置いても大丈夫だし、これって長所だとは思うのだけれど、その分重くなっている。もう少し薄手の布地でも良いのでは?と汗の量に比例して思えてしまう。
それに例えばデイジーチェーンは使わないし、フロントジッパー(直接、ザックの中身を取り出すための)も意外と使わないし、これらが付いていなければもう少し軽くなったのでは?と思う。
ウエストベルトもやたらと長い。長すぎるベルトは切って少しでも軽く!と言う人がいるがはたしてそれでどれ位軽くなるかは疑問だからこれは長いまま使っている。

<でかザックの選ぶ時に>
テント泊をする場合、どれくらいの容量のザックを買ったら良いか?
ズバリ!60〜65リットルのザックをお奨めします。テント泊の場合は最小50リットルあれば大丈夫だし、現に私は以前使っていた50リットルのザックで10日間の縦走をやった事もあります。
だけど60〜65リットルのザックお奨めする一番の理由は・・・そのうちエアマットを使うようになるからです。
テント泊の装備を買い揃える時、一気に色々な物が必要なのでお金が乏しくなり、たいていの人は最初は安価なウレタンマット(銀マット)を購入しますが、これが使ってみると色々と不都合な点が分かってきて、そのうちにエアマットに買い換えるようになります(その理由はマットの項で書きますが)。
ウレタンマットはザックの外に付けますがエアマットはザックの中に入れるのでザックの容量が50リットリだと小さすぎるのです。
中には「オレは一生ウレタンマットを使い続ける!」「エアマットを買ってもザックの外に付ける!」と言われる人もいるかもしれません。がしかしマットをザックの外に付けていると岩場ではマットがズリズリと岩と擦れてしまって余計な神経を使うし、木々の間を歩く時も枝に引っ掛かって邪魔だし、雨が降ればマットがザックカバーとザックの間に作った隙間から雨水が浸入してザックがびしょ濡れ・・・とマットの性能以外にもエアマットにしてザックの中に入れた場合の利点が多いように思います。
また当初は夏山だけのテント泊のつもりが春や秋にも幕営をするようになると装備の量が一回り大きくなり、とても50リットルでは収まりきれなくなります。

昔から”大は小を兼ねる”と言われるように80リットル以上のザックではどうか?と考える人もいるかもしれません。ですが”でかザック”は布地も厚く丈夫な物が使われていますので容量が増えるとザック自体の重さもそれに比例してズンと重くなってしまいます。
今私は70リットルのザックを使っていますが一、二泊では少し大きいかな!という感じです。
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