ニセコアンヌプリ (沼巡りコース) |
行程 (着/発)(+++:電車、===:バス、---:徒歩、***:車) ◆ 2022年9月9日 五色温泉 (5:20) --- ニトヌプリ (7:00/7:15) --- チセヌプリ 9:00/9:20) --- ビーナスの丘 (10:05/10:10) --- 長沼 (11:00/11:10) --- 神仙沼 11:30/11:40) --- 大沼 (12:55/13:10) --- 硫黄鉱山跡 (13:30/13:40) --- イワオヌプリ山頂淵 (14:55/15:00) --- 五色温泉 (15:50) |
山日記 今日はニセコアンヌプリへ向かう。 宿のオーナーのおすすめコースは 鏡沼→アンヌプリ→五色温泉→イワオヌプリ→五色温泉 で東京から来た3人はそのおすすめコースを歩くらしい。、 僕はNHKの「小さな旅」で紹介された神仙沼を見たかった事、それにネットで見たアンヌプリはあまり面白そうな山には思えなかったので五色温泉から沼巡りコースを歩く事にした。 前夜オーナーが「各希望を聞いて送迎の時間を調整します」と言っていたけど結局それぞれの登山口へ別々に送迎することになってしまって自分のわがままのせいにこうなってしまったようで悪い気がした。 倶知安から五色温泉へはニセコを通って行くものだと思っていたけどアンヌプリの北側から行った方が近くて約半分の時間で行けるということで思ったよりも早くビジターセンターに着いた。 野営場を眺めるとそこに3つのテントが張ってあって「本当だったらあそこに僕のテントが並んでいたんだ」とこの場に及んでまだ未練がましく思った。 「あそこが登山道入口ですよ!」オーナーが指さす先の橋を渡って行くと途端にツーンと硫化水素の匂いがした。 火山ガスで白く変色した川を左に眺めながら階段を登って行くとニセコアンヌプリが見える開けた場所がに出た。 「あの尖っている箇所が山頂なのだろうか?」昇ったばかりの太陽の逆光になってしまいはっきりとは見えないけどなだらかな山容に見えた。 |
|
|
ダケカンバの森を抜けると白い荒地の向こうでニトヌプリが朝日に照らされオレンジ色に輝いていた。 |
|
|
狭いニトヌプリ山頂からは小イワオヌプリ、イワオヌプリそれにアンヌプリの三つの頂が並んで見え、アンヌプリは二つの頂を持つ双耳峰に見えた。 |
|
|
|
ニトヌプリからパノラマラインまでの降り道はジメッと湿った道で露に濡れた笹がズボンを濡らして気持ち悪かったけどカッパを履くのも面倒だし暑いのでそのまま歩いた。 |
|
|
急だった登山道の勾配が段々と緩くなってくると山頂はもうそこだ。 振り向くとアンヌプリの陰になって見えないと思っていた羊蹄山が少しだけ見えていた。 羊蹄山は端正な円錐形だから直ぐ分かる。存在感が他の山より突出している感じだ。 チセヌプリ山頂はなだらかに起伏する緑の山々に囲まれていて、その緑のスロープは日本海まで続いている。 本当はアンヌプリ→目国内岳→雷電山と縦走したかったけれど途中でテントを張るのはヒグマが怖いのでその計画は頓挫してしまった。 今回はこうして遥か海まで続く稜線をただ眺めるだけで我慢しよう。 山頂から30mほど離れた場所に三角沼と呼ばれる小さな沼がある(山頂から見た限りでは丸いけど)。 もしかしたら三角沼って火口跡に水が溜まって出来た沼? 羊蹄山→アンヌプリ→ニトヌプリ→チセヌプリ→シャクナゲ岳→目国内岳ってほぼ一直線に並んでいるのでこれらの山々は火口(マグマ溜り)が地殻変動で移動して出来たのかもしれない。 |
|
|
|
熱でむせ返る笹の道をチセヌプリからビーナスの丘まで一気に降りて行く。 |
|
「ビーナスの丘」って一体何なの? |
|
笹原の間を縫うように歩いて行くと長沼の沼岸へ降りる赤テープの目印があったので降りてみた。 |
|
長沼から神仙沼へと歩いていると観光客の姿が目立つようになった。 |
|
|
|
|
|
神仙沼から先は急に人が居なくなった。 |
|
湖面にイワオヌプリを映した大沼はここまでの単調な笹道を忘れさせてしまうような景色だった。 |
|
|
登山道を囲む木々が切れた先には広大な白い砂礫のザレ場が広がっていた。 |
|
硫黄鉱山跡から小イワオヌプリを回りこむように歩いて行くと急に道が細くなった。 |
|
ガレ場を登っていくと急に視界が開けてその視線の前に真っ白いカルデラ台地が広がった。 |
|
|
朝、五色温泉をで出てぐるっと沼巡りコースを歩いたけれど人に会ったのは長沼と神仙沼の間とイワオヌプリだけでそれ以外は誰もいなかった。登山道は整備されて歩きやすかったけど一日中、笹の中を歩いていた気がする。 宿に着くとまずはシャワー、それから二日分の服を洗濯した。 |
宿「旅つむぎ」の夜はこうして更けていった。 |